祝・南アルプス牧場一周年

                                       大久保 久寿
                                   

 埼玉の日高牧場から山梨の南アルプス牧場に引っ越しをし、引っ越し作業が終了したのが2001年の12月18日。
 あれからちょうど1年が経ちました。去年の11〜12月は牧場の引っ越し作業で、豚や資材を満載にしたトラックで毎日のように
埼玉と山梨を往復していました。自分の本業は運送屋ではないのかと思うような日々を過ごしていたものです。
 そのうえ、引っ越しが終わっても今度は古い豚舎の修理ばかりして毎日が溶接の日々で、豚に触れる機会がないくらい忙しかったものです。
 また、最初の1年ということもあり、初めての春、初めての夏、初めての秋、初めての冬と「日高牧場ではこうだった」が通用せず、
何もかもが試行錯誤の1年でした。
 こんな私の本当の仕事は、人工受精率100%で稼働している
南アルプス牧場の種付と妊娠豚の管理をしているのです。
毎日300kg近い雄豚や雌豚の相手やスコップと一輪車で糞かきと
体力勝負の仕事をしています。
 しかし、そんな体力勝負の仕事だけではなく、顕微鏡をのぞいて
精液性状のチェックというミクロの仕事や、人工授精用の精液
希釈液の開発という0.01g単位の仕事もしています。
パソコンを使ってのデータ管理や、インターネットを使っての
情報収集といったこともしているのです。
 南アルプス牧場では、昨年と同様今年も来場者が
見られるようになりました。その来場者とは「ニホンザル」で、
この時期になると山の上の方では食糧が無くなるらしく、
山の上から群れをなして下りてきて、牧場周辺の山に現れる
ようになります。
 私は趣味がカメラということもあり、たまにはカメラを片手に
サルの写真を撮ったりもしています。
 また、牧場から5分のところには町営の「野鳥公園」という
「ヤマセミ」の保護観察地があり、休みの日には朝早くから観察
・撮影にも行っています。

広大な自然に囲まれた牧場の全景。
大久保さんの趣味は、写真撮影。
貴重な動植物の記録がこの土地での生活を
感じさせてくれます。