東北牧場 豚と俺の夏の過ごし方
横手 輝夫
 梅雨も明けていよいよ夏本番となりました。私が一番好きな季節です。しかし、逆に豚達にとっては一番嫌いな季節です。
 私は今年の5月から住み慣れた埼玉から東北に来ました。東北は埼玉に比べてすずしいと思っていましたが暑いときは暑い!やっぱりどこでも夏は暑いんですね。当たり前ですが・・・。

 豚は脂肪が厚く、まるでセーターのようなものを着ているうえに、実は汗をかくことが出来ないのです。そのため30℃を超すと暑くて食欲は低下して、水ばかり飲んでしまいます。人間で言う「夏バテ」の状態になります。そうなってしまうといくら美味しいご飯(飼料)を用意しても大きくなってくれません。そのうえ母豚も雄豚も夏バテによってやる気?もなくなり繁殖成績に影響してきます。この夏バテを少しでも解消してやることが私たちの仕事となります。食欲がでるようニンニクやビタミンを与えたり、水を撒いたりします。
 しかし、この牧場で夏バテをしない豚もいます。それは放牧場にいる豚です。将来母豚として働いてもらう豚で放牧場で丈夫な子豚を育てられるように足腰を鍛え、自然の状態でいるのでどんな環境でも耐えられるようにしています。夏、ここの豚は暑ければ木の下にいたり、土を掘って水たまりを作って体を冷やします。豚はそもそも土と水が大好きな動物で豚の祖先のイノシシも同じ行動をします。豚が泥まみれになって遊んでいる姿を見るとほっとします。

           夏バテは海釣りで防止 横手