肉豚

 わずか半年とはいえ、この間様々なドラマが展開されます。豚は一回のお産で10〜12頭の子豚を産みますが、生まれたばかりの子豚は体重わずか1.2kgくらいしかありません。また、とても寒さがりなため、夏場でも暖房が必要なケースもあります。産まれた子豚は、自力で母豚のおっぱいに辿り着き、初乳を飲みます。この初乳の中には、これから生きていく上で必要不可欠な免疫物質が豊富に含まれています。人の場合、胎盤を通じてこれらのやりとりがあるのに対して、豚ではおっぱいを通じて行われるのです。虚弱児で産まれた子豚には、あらかじめ採取しておいた初乳をスポイトで飲ませてあげます。こうして苦労して育てた虚弱児がすくすくと育っていくのを見ると、とてもうれしくて、どんなに疲れていてもまたヤル気が出てくるものです。一週間もすると、自分専用のおっぱいが決まります。母豚は一日に20〜25回もおっぱいを出すので、子豚はどんどん大きくなります。この頃には、体もしっかりしてきて、飛んだり跳ねたり、仲間とじゃれ合ったりと騒がしくなります。母豚も時々、「うるさいなぁ」という感じで子豚を見ていますが、子豚はそんなことお構いなしです。人間でも最近、育児ノイローゼが騒がれていますが、母豚の場合、子供が10頭もいるのですから10倍大変なのではないでしょうか。

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