現代のぶた事情

○世界の豚の品種

 世界には約300種の豚がいるとされています。これらには、イノシシのような外見を持った極めて原始的な豚から改良の進んだ豚まで含まれます。そして、これらの分布は気候・風土・経済状況・食文化によって大きく変わります。そのうち、世のためヒトのために改良された品種は約30種程度とされており、中でも大ヨークシャー、ランドレース、デュロック等が現在の代表的品種として、主要な畜産国で飼育されています。このような改良種は、発育や繁殖面から改良が加えられ、発育が早く、たくさん子豚を産むようになっています。そのおかげで、私達は毎日豚肉を食べることができるのです。ちなみに私達の食卓に上る豚肉のほとんどがこのような改良種の雑種となっています。
 一方、畜産の近代化が進んでいない地域では、改良種の姿はまだまだ少なく、原始的な外貌を保った豚が多く見られます。例えば、中国種に代表されるようにアジアの豚は、一般的に粗食に耐え強健性があり早熟で多産ですが、発育面での改良が進んでおらず、なかなか大きくなりません。また、大きくなっても脂肪が多く、赤肉部分が少ないのが特徴です。しかしながら、その脂肪もこのような地域では重要なエネルギー源となっているのです。また、粗放型養豚のため野生種と家畜化された豚との交配により、多種多様なタイプの豚が生まれ、分類が困難なものが多いのもこの地域の特徴です。

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世界のぶたの頭数|世界のぶたの品種|ぶたと食文化

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