子供向けの読み物

ぶたの本

せかいのブタばんざい!

著者 大海 赫
出版社 太平出版社
価格 906円
 主人公ミリのペットは101号というブタ。ところが、ある春の朝、警察官がやってきて、さいばん所に連れて行かれる。さいばんの結果101号は死刑になりにく屋で殺され、ブタにくにされてしまう。悲しむミリだったが、やがてミニブタが登場し、巨大なブタゴンに変身して、人間にふくしゅうをはじめる。ブタゴンに食べられる人間たちを見て、ミリは驚き、人間を助けてくれとブタゴンにたのむ。ブタゴンは「いきものをいじめない」と人間に約束させ、山に消えていく。……
 人間は、生きるために豚を殺し、ハムやとんかつにして食べている。豚の命をうばわずして、豚肉を食べることはできない。この、当然の事実を現代の人間はなるべく見えないようにしてきた。とくに子供たちにとって、その事実はショックであろうし、親としても教えたくないことかもしれない。豚肉はスーパーでパックされて売られているものと考えている子供も多いらしい。
 作者はあえてその事実をこどもに童話のかたちでうったえようとしている。「人間がブタをころしてもいいなんて、いったい、だれがきめたんだ?」とミニブタはさけぶ。それに答えられる人間はいない。そして、人間にできることは、ブタのいのちに感謝して、豚肉をたべることのみである。

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