五指山猪

●起源 海南省を原産地とする。海南島の中央より南部地方の交通の不便な山地に分布する。豚を飼養するには不利な条件下であるが、それに耐えられるよう改良されてきた。近年は交通事情の改善に伴い、外来種の導入がなされ、現在では純粋種の飼養頭数は減少している。

五指山猪●特徴 体型は小型で母豚でも体重が40kgを越えるものは少ない。頭部は小さく長く尖っており、耳は小さく直立している。臀部の発達も乏しく、脂肪の蓄積量も少ない。四肢は細く長く山地での生活に適応している。皮毛の大部分は黒色であるが、下腹部と四肢の内側にある剛毛は2〜10cmあり、白色か褐色を呈する個体も見られる。五指山猪現地では「ネズミ豚」と呼ばれている。成績を調査したデータでは、乳頭は5〜6対、初産での産子数は4頭、2〜4産次では6〜8頭、生時体重は0.2〜0.4kgである。五指山猪の発育は、極めて緩慢なことから、今後は実験動物としての利用が考えられる。また、地域では、食用以外に冠婚葬祭や来賓への贈り物として重要な位置を占めている。


目次総合大学豚の品種