蘭嶼豚

●起源 蘭嶼台湾小耳種は、台湾、東南方の海上にある孤島(蘭嶼島)で、今なお半原始的生活風俗を大切に保持しているヤミ族において、貴重な財産の一つとして飼育されている在来種である。

蘭嶼豚●特徴 体型は非常に小型で、毛色は黒、雄は前駆が発達し、イノシシタイプに分類される。頭は中等で額は狭くしわがあり、耳は直立している。背から腰はやや凹み、腹もやや下垂している。四肢は細く、蹄は直立し、敏捷性に富む。
 雄豚は4ヶ月令で交配に用いることができる。一方、雌豚は3ヶ月令で初発情が現れるが、平均8ヶ月令(平均体重20kg)で交配を行っている。産子数は8〜10頭で、生時体重は600gであるが、350g以上ならば哺乳は可能である。
 蘭ゆう豚は1日当たりの増体重が平均100gと成長が極めて遅い。しかし、筋肉の繊維が細かく、粗食に耐えるため脂肪が少なく、肉は赤色で、淡い芳香がある。台北ではグルメの間で珍重されるほど、美味とされている。

蘭嶼豚●エピソード 現在、医学領域では、豚が成人病モデル動物としてその有用性が高く評価されている。日本では、福島県会津若松で財団法人日本文化厚生財団会津成人病医学研究所が、独自で蘭嶼豚の純粋種の繁殖及び改良を行い、実験用ミニチュアピッグ(ミニブタ:成豚15〜20kg)として会津系を作出している。一方、畜産界でも成人病予防などを考慮して、今後はヘルシーで美味な豚肉として、その価値が評価されると思われる。


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