大人向けの読み物

ぶたの本

ブタ礼賛

著者 H.D.ダネンベルク
訳者 福井康雄
出版社 博品社
価格 2400円
 原題を直訳すると「豚を持つ」だが、この成句には「幸運をつかむ」という意味がある。ドイツ語圏の人々にとってはじつに適当なタイトルといえるだろう。しかし、日本人にはわかりにくいと思われるので、訳書では「ブタ礼賛」としている。
 本書の中で著者は、これまで行われてきた豚に対する誤った評価や不当な取り扱いを取り除き、豚の本当の姿を伝えることによって、今後、豚と人とがより良くつきあっていけることを願っている。
 本書は豚のなんでもづくしである。人間はどのように豚を利用してきたのか、その中で豚は、人間の考え方や行動にどのような影響を及ぼしてきたのか、という豚の歴史と物語がいろいろな形で紹介されている。
 本書を読むと、ドイツ人にとって、豚は豚肉やハム、ソーセージなどの原料となる食用動物であるばかりでなく、いかに社会や文化に大きな影響を及ぼしてきた動物であるかが、よくわかる。
 本当の姿を意外と知らない豚について、本書が新たに目を向けるきっかけとなれば幸いである。

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