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木登り豚著者 又吉栄喜出版社 カルチュア出版 価格 1200円 |
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主人公正子は父と二人で豚を飼い、豚料理の食堂をやって生計をたてている。「木登り豚」というのは正子の幻想で実際の豚ではない。 この物語にはもう一人カマドおばあという、80歳を過ぎて一人暮らしをしているおばあさんが登場し、様々な事件を引き起こす。正子とカマドおばあ、ガジュマル信仰や御嶽信仰など沖縄独特の文化の中で物語は進行していく。 著者が「木登り豚」は「豚の報い」を触発した作品、根底になっている重要な作品と言っているように両作品に共通する点は多い。しかし、「木登り豚」のほうが全体に軽いタッチで画かれ、作品自体がより豚に密接につながりを持っている。 沖縄の農家養豚というのは、ちょっと前までまさにこの話に出てくるような小規模の残飯養豚であったろうし、それは本土の養豚場の昔の形と同じであろう。 この本には著者のインタビューものっているが、豚肉料理はなんでも好きだそうである。その他、沖縄の文化に関する写真集などもあるので面白い。著者も言っているように、沖縄に行ってはじめて作品世界がわかる性質の物語かもしれない。 | |
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