デュロック

 現在日本では、3元交雑種の止め雄に最も多くこのデュロック種が用いられています。止め雄とは豚の繁殖性(生産面)には影響を及ぼさず、産肉性(品質面)に大きく影響します。日本種豚登録協会の産肉成績の直接検定項目には、1日平均増体重(DG)・飼料要求率(FC)・背脂肪厚(BF)・ロース断面積(EM)の測定項目があります。デュロック種にはこれらの能力が求められます。肉豚に伝えたい父親(止め雄)の形質として、発育性(DG.FC)と産肉性(BF.EM)が重要視されています。
 また、近年この他に肉質についても重要視されつつあります。一般にサシとよばれる筋肉内脂肪(IMF)が最も多く入ると言われている品種がデュロックです。そしてこのIMF量を改良目標の中に入れて、品種改良を進めるところも出てきています。

 では、これらの能力の高いデュロックとはどんな豚でしょうか?
1.強健性
 胸が広く、肢蹄ががっちりして、体がゆったりとゆとりのある豚は、餌の食い負けがなく、疾病に脅かされずに本来持っている発育能力を十分に発揮できます。多頭飼育が常識となっている近代養豚では、この強健性がなにより重要なのです。そして、この強健性は、産肉能力にも影響します。筋肉構成を大きく左右する子豚期の発育停滞は、直接産肉性に影響してしまいます。また、肉質面においても、一度胸膜性肺炎などの疾病に冒されると回復しても肉質の低下はまぬがれません。本来父親(止め雄)がもっている能力を子供(肉豚)に伝えるためには、まずこの強健性を伝えなければならないのです。
2.骨
 豚の役割はもちろん肉を作ることです。そしてその肉を支えているのが骨なのです。
 肩甲骨が良く開き、肋骨が良く張り出している豚はそこに乗るロース肉が太くなり、バラ肉もしっかりします。管囲や尾の太さは、骨量(骨の太さ)を表しています。骨量が多いと言うことは、成豚の大きさと関係があり、一般に大型種(L・Dなど)は骨が太く、中型種(Y・Bなど)は骨が細いようです。また、肉質と骨の太さも相関関係があるようです。
3.顔・皮膚皮毛
 活力は顔に現れます。目に輝きがあり、がっちりと顎が張り、しっかりと泡を噛んでいる雄は、自分の子孫を残そうという繁殖能力に優れます。特に顎の張りは餌の食い込み能力に影響し重要なポイントです。
 皮膚・皮毛は健康のバロメーターであると共に、肉質を推測しうる重要な窓口です。

サイボクの種豚
 サイボクのデュロックは、「美味しい肉豚のために」を第一に考え、強健性と肉質に重きを置いた育種をしてきました。そして、この強健性と肉質に重要なのは、骨(骨格)であると考え、生体と肉質の関係を調査し、現在の系統維持にいたっています。現在の系統の特徴は大きく見て、2点あります。
1.太いロース芯・・40平方cm台後半から50平方cm台のロース芯があります。
(現場直接検定より)
2.サシ・・ロース芯のIMF値で平均4〜6%程度(最大13%)あります。
(自社調査結果)
 サイボクでは今後も「美味しい肉豚のために」を第一に考え、育種を進めています。
 サイボク種豚のユーザーが商品価値の高い肉豚を生産できるように、生産性や肉質の調査は今も継続中です。

目次総合大学種豚
種豚の改良改良の特徴大ヨークシャーランドレースF1(ハイブリッド)|デュロック|バークシャー

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