ブタの起源

豚を野に放すとイノシシになる?

日本で豚を野に放った場合
 放たれた豚は突然イノシシになることはなく、豚として一生を終えるが、その豚がイノシシと交配して残した一代目の子孫はイノブタとなる。さらにそのイノブタがイノシシと交配して子孫を残せば、見ためにはほとんどイノシシとなり、やがて豚の血は薄れてイノシシ集団の中に吸収される。つまり、長い目で見た場合、イノシシがいる地域で放たれた豚はイノシシになってしまう、といえる。
イノシシのいない地域に豚を放った場合
 オーストラリアにはイノシシは分布していないが、野生化した豚がいる。この豚は1788年、イギリスによる開拓が始まった時に他の家畜と供に持ち込まれたのが始めとされている。野生化した豚は、放牧されていたが、呼び戻しに戻らなかったものや、大航海時代の船乗り達による難破時の非常食用として放たれたもの、ハンティング目的で放たれたものである。
 現在、オーストラリアで見られる野生化豚は、体色は黒色または赤身がかった横褐色で、鼻は長く、毛は粗毛、前躯・頭部のたくましさは豚というよりイノシシに近い形態になってきている。天敵がいる環境であれば、また違った変化がみられたかもしれないが、このまま長い時間が経過すれば、よりイノシシに近づくことは考えられる。

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