アマリちゃん

アマリ パチン!「痛ーい!!」
 今日は、ついにお母さんとお別れの日です。離乳の日は、耳に番号の入った札をつけられて、血統登録をしてもらいます。でも、この札が痛い。大きなピアスをつけられたようなもので、重いやら痛いやら、そのうえお母さんまでいなくなっちゃって、頭は大パニック。でも、この番号札のおかげで私のお父さん、お母さんやずーっと昔のお爺ちゃんまでみんな分かるんだよ。これをつけてもらうと、もう一人前で、「おチビのアマリ」なんて呼ばれないでいいんだ。
 『おチビのアマリ、早くおいで!』あっ、お姉さんが呼んでる。今度はお引っ越しだー。ちょっと、ちょっと、置いてかないでー。でも失礼ね、おチビなんて。私も今日から一人前なんだから。

目次ぶた図書館連載小説
第1話第2話第3話第4話|第5話|