大人向けの読み物

ぶたもおだてりゃ木にのぼる

ぶたもおだてりゃ木にのぼる

著者 笹川 ひろし
出版社 ワニブックス
価格 1,800円税別
 アニメ監督「笹川ひろし」といっても知っている人は少ないだろうが、「ハクション大魔王」や「タイムボカン」シリーズをといえば、分かる人も多いだろう。著者は会津若松出身で、手塚治虫を師匠としアシスタントをつとめながら漫画家を目指す。しかし、途中でふとしたきっかけからアニメ業界に転身し、長くタツノコプロで仕事をした人で、数多くのアニメ作品の製作にたずさわってきた。
 この本は笹川ひろし氏の自叙伝とも回想録ともいえるものである。題名の「ぶたもおだてりゃ木にのぼる」は「タイムボカン」シリーズに登場する脇役キャラクターのぶた(ロボット)の発することばで、著者がまさにぶたのようにおだてられて、生きてきたことが本書を読んでもらえればわかるだろう。
 しかし、この本を読んで、アニメーターや漫画家という仕事がいかに大変なものかがよくわかる。労多くして益少なしというか、大変な割には全く儲からない仕事だとつくづく感じる。ほんとうに好きでなければ続かない仕事といえるだろう。
 アニメファンならずとも、ぜひ読んでみて欲しい本である。

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