大人向けの読み物

ぶたの本

幸せな豚はおいしい

著者 岡田ミナ子
出版社 創森社
価格 1,524円税別
 「そういえば、私の大学の頃は・・・」岡田さんの本を読み、自分の大学生時代の頃を懐かしく思いました。岡田さんの大学の後輩でもある私の学生の頃は、学部の女性徒の割合は男女比が6:4と、わりと女性がいました。そして、学生も岡田さんのように決して農家の子ではなく、ふつうのサラリーマンの子が多かったようです。だからみな、家畜の世話から畑仕事まで大学で初めて体験することばかりだったので、生徒は楽しそうに生き生きとしていました。
 少数派の農家の子の中で、私の友人に2人、兼業農家の子がいました。その2人の実家では、米や自給自足できる程度の野菜を作っていたので、私は彼女たちからお米を分けてもらっていました。そのお礼に、私は料理が得意だったので彼女たちに自分の料理を食べてもらったりしていました。母が1人暮らしの私に、「お米は大丈夫?」なんて心配していたけど、私は母が食べているものよりおいしいお米をタダで食べていたのです。思えば、あれが私にとって「生産者の顔が見える農昨物」との最初の出会いだったように思われます。
 岡田さんは文中で、現代女性の農業に対する考え方に触れています。その一節に、「農業は素敵だけど農家は嫌い」というものがあります。なぜ、このような考え方が定着してしまったのでしょうか?原因はいろいろあると思われますが、農家の古い体質にも問題があるように思います。岡田さんのような方や農家の若い女性がこれを改善してくれれば、農業はもっと魅力ある仕事として世間に認知されるような気がするのですが・・・。

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