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豚と対話ができたころ
著者 楊 威 理 |
| 本書は北京で図書館長の職にあった一台湾人の回顧録である。 台湾生まれで東北大学の医学部まででて、中国の編訳局の図書館長であった著者が、文化大革命によって、批判、迫害をうけ、農村に追放され、豚の飼育をさせられる話である。 題名からも分かるとおり大部分は、文化大革命でひどい目にあった話が中心で、豚を飼う話はホンの少ししかない。ここでは、豆腐屋のおからや発酵飼料で豚を飼っているが、食肉はほとんどが豚で、大事な財産であるとされている。当時も今も貴重なタンパク源なのだろう。しかし、著者が豚を活き活きと飼っている姿は、農村に追放された(しかも単身)つらい環境にありながら、養豚を楽しんでいることが伺える。豚はある意味で、著者の心の救いともなっているようだ。 おそろしいことは、毛沢東というたった一人の間違った指導者のために多くの人々が迫害に苦しんだという事実である。元になる考え方がいかに正しくとも、それを実行に移す人のやり方が悪ければ、同じ様な悲劇は再び繰り返されるのであろう。 | |
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