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豚の報い著者 又吉栄喜出版社 文芸春秋社 価格 1100円 |
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著者はこの作品で第114回芥川賞を受賞したので、とても有名になった。 「豚の報い」という題名から、豚の話と思われる方も多いと思うが、豚とは直接の関係はない。 主人公、正吉はスナック「月の浜」に豚が乱入してきたことがもとで、スナックの女性3人とともに、島に渡るはめになる。話は正吉と3人の女性とのやりとりを通して進行して行く。 島で風葬されている父の骨を回収し、墓に納める使命を密かに持つ正吉。御嶽によって神による癒しを望む女性3人。島に渡り、さまざまな事件、正吉に対する懺悔を通して、次第に女性達は癒されていき、最後には神の存在は意味を失っていく。そして正吉は当初の目的を断念していく。 沖縄独特の御嶽信仰など、我々には理解しにくい題材を扱っているので一見難しいように思われる。しかし、文章自体は平易でだれにも理解できるし、テーマは沖縄人でないと理解できないというわけではない。 難しい解釈は別として、物語のなかに登場する沖縄の豚肉を中心とする食べ物、食文化、人々の考え方なども興味深い物があり、読んでみると面白いだろう。 | |
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